生産工場ではなく店舗バックヤードでも設置可能な装置を開発しました。以前から試料が少量でもパウダー化できる装置をユーザーの声として聞いてきたこともあり開発検討していた矢先、ある企業様から店舗展開の提案が重なり商品化に向けた準備を始めこの春販売開始としました。

当該機は、熱源を過熱水蒸気と熱風の兼用機能を持ち、果物や野菜のような高熱処理すると表面の色合いが変わり変質し易い食材に対して過熱水蒸気で前処理した後に熱風低温で仕上げ処理することも可能となり、乾燥時間の短縮や処理品質の向上が見込める装置で、このような機能を兼ね備えた装置は今のところ存在しないと考えます。

また、大きな固形物は、粗粉砕してから乾燥/殺菌処理を目的とした「キルン炉」や、200μm程度の固形物が含まれた懸濁液でもパウダー化する「スプレードライヤー」(※実証試験段階で現時点ではオプション)の機能も併設されております。


形式と基本仕様

形式電源熱源使用温度帯ガスバーナ最大処理量外形寸法本体重量
MD-1500100V/単層プロパンガス/
都市ガス
常温~450℃
熱風~過熱蒸気
最大3.0万Kcal
(35Kw)
41Kg/バッチ
比重1の時
L1,370×W480×
H2,240(mm)
350Kg
補足)圧力タンクMax.容量:12L ※コンプレッサーにて送液 噴霧流量:Max.10L/hr. 熱風発生器:吐出気体温度(常温〜200℃)、風量:4.0m3/min.


     
①燃焼バナー ②加熱水蒸気 ③キルン炉
 ④スプレードライヤー ⑤操作盤 
⑥サイクロンユニット ⑦熱風発生器

特長

  1. 過熱水蒸気、熱風、そしてスプレードライヤーを兼ね備えたマルチ装置
  2. キルン炉内攪拌軸は着脱可能で炉内の洗浄性に配慮した構造
  3. 過熱水蒸気で乾燥後、仕上げに低温熱風処理により短時間での乾燥処理が可能
  4. 攪拌軸を炉体中心から30mm芯ズレにより攪拌力が増し、破砕が起こり易い構造